新年のご挨拶
理事長 工藤壽和
あけましておめでとうございます。
皆様にはお健やかな新年をお迎えのこととお慶び申しあげます。
この稿を記している10月下旬、新型コロナウイルス感染症第5波が急速に弱まり、緊急事態宣言等も解除され、ただただ冒頭の挨拶が現実のものになっていることを願うばかりです。
新しい年を迎えるにあたり、全珠連の公益事業について我々の教室を軸に今後を展望してみたいと思います。
年が明けるとともに保護者の方の教室選びが始まります。
その際必ず「地域で一番よいそろばん教室は?検定試験は?」と考えることでしょう。
この問いに私は自信をもって「全珠連教室・全珠連検定」と答えます。
「お子さんをそろばん教室に通わせて、どのような効果を期待されていますか?」の答えとなるからです。
通塾中の子供たちに「85×3」は、と聞けばすぐに255と答えが返ってきます。
しかし、「一本85円の鉛筆を3本買えばいくらになりますか?」と聞くと、答えられない子がたくさんいます。
これは読み解く力が不足しているとしか考えられない事実です。
子供たちが苦手としている質問を読み解く力「読解力」、珠算式暗算による「計算力」を全珠連検定は持ち合わせています。
珠算検定はどこの団体も加減乗除が主体となっていますが、全珠連検定には準3級以上に「応用計算」という選択種目があります。
この選択種目にこそ、個々の教室を特徴づける大きな魅力がたくさん隠されているのです。
ただ単に紙に書かれた加減乗除を計算できるだけではなく、それをどのように活用できるかを教室選び、検定選びの選択肢としてもらえば、必ず全珠連教室・全珠連検定の良さを分かっていただけるはずです。
コロナ禍による外出自粛の影響等もあり、会員教場も新入生減・塾生減と苦境に立たされていますが、本部においても令和3年7月からの全珠連フラッシュ暗算検定の切り換え、4年7月からの応用計算の一部改定等、魅力ある教室づくりのお手伝いとなるよう応援対策をとっています。
会員各位におかれましては、全珠連検定の秘めた力に注目して、いっそう魅力ある教室づくりの一助としていただければと思います。
教室に子供たちの笑顔がたくさん溢れている初夢を会員の皆様と一緒に見たいと願いながら、「地域で一番の全珠連教室」を新機軸として連盟の公益活動の推進を図ってまいります。
皆様にとってよい一年となりますよう祈念し、新年のご挨拶といたします。